相続・事業承継用語集

40語を専門家の視点で簡潔に解説

索引:法定相続人 · 法定相続分 · 遺留分 · 遺留分侵害額請求 · 代襲相続 · 数次相続 · 単純承認 · 相続放棄 · 限定承認 · 遺産分割協議 · 特別受益 · 寄与分 · 特別寄与料 · 基礎控除 · 配偶者控除(配偶者の税額軽減) · 生命保険金の非課税枠 · 小規模宅地等の特例 · 路線価 · 倍率方式 · 自筆証書遺言 · 公正証書遺言 · 法務局保管制度 · 検認 · 遺言執行者 · 配偶者居住権 · 家族信託(民事信託) · 成年後見制度 · 暦年贈与 · 相続時精算課税 · 事業承継税制 · 普通養子 · 特別養子 · 半血兄弟 · 換価分割 · 代償分割 · 相続登記 · 準確定申告 · 仮払い制度 · 団体信用生命保険(団信) · 不在者財産管理人
法定相続人
民法で定められた相続人。配偶者は常に相続人、子(第1順位)→直系尊属(第2順位)→兄弟姉妹(第3順位)の順で組み合わせが決まる。
法定相続分
民法900条が定める相続割合。遺言がない場合のデフォルト基準。
遺留分
配偶者・子・直系尊属に保証された最低限の取り分(民法1042条)。兄弟姉妹にはなし。
遺留分侵害額請求
遺留分を侵害された者が侵害額の金銭支払を請求する権利(民法1046条)。時効1年。
代襲相続
相続人が死亡・欠格・廃除された場合、その子が代わりに相続する制度(民法887条2項)。
数次相続
相続発生後、遺産分割未了のうちに別の相続が発生すること。
単純承認
被相続人の権利義務をすべて承継すること。3ヶ月以内に放棄・限定承認しないと自動的にこれになる。
相続放棄
相続人の地位を放棄する手続き。家庭裁判所への申述が必要、3ヶ月以内(民法915条)。
限定承認
プラス財産の範囲でマイナス財産を引き受ける手続き。相続人全員での申述が必要。
遺産分割協議
相続人全員で遺産の分け方を決める協議。協議書を作成し全員が実印を押印。
特別受益
相続人が被相続人から生前に受けた特別な贈与(民法903条)。相続時に持ち戻し計算。
寄与分
被相続人の財産維持・増加に特別な貢献をした相続人の取り分を増やす制度(民法904条の2)。
特別寄与料
相続人以外の親族が無償で介護等した場合に金銭請求できる制度(民法1050条、2019年新設)。
基礎控除
相続税の非課税枠。3,000万円 + 600万円 × 法定相続人数(相続税法15条)。
配偶者控除(配偶者の税額軽減)
配偶者は法定相続分または1.6億円のいずれか多い方まで非課税(相続税法19条の2)。
生命保険金の非課税枠
500万円 × 法定相続人数まで非課税(相続税法12条)。
小規模宅地等の特例
自宅・事業用土地の評価額を最大80%減額できる制度(租特法69条の4)。
路線価
国税庁が定める道路に面する1㎡あたりの土地評価額。公示地価の80%水準。
倍率方式
路線価がない地域で、固定資産税評価額に倍率を掛けて土地評価する方法。
自筆証書遺言
全文・日付・氏名を自書し押印した遺言書(民法968条)。財産目録はPC作成可(2019年改正)。
公正証書遺言
公証人が作成する遺言書。証人2名必要、費用数万円〜だが無効リスクが極めて低い。
法務局保管制度
自筆証書遺言を法務局で保管する制度(2020年〜)。3,900円、検認不要。
検認
家庭裁判所が遺言書の存在と内容を確認する手続き。自筆証書遺言の開封前に必要。
遺言執行者
遺言の内容を実現する者。遺言で指定可、家庭裁判所が選任することも。
配偶者居住権
配偶者が自宅に住み続ける権利(民法1028条、2020年施行)。所有権と分離可能。
家族信託(民事信託)
家族間で財産管理を委ねる信託契約。認知症対策・事業承継に活用。
成年後見制度
判断能力低下者の財産管理を後見人が代行する制度。法定後見と任意後見の2種類。
暦年贈与
年110万円まで贈与税非課税。2024年改正で7年持戻しに(相続税法21条の5)。
相続時精算課税
累計2,500万円まで贈与税ゼロ、相続時に精算する制度(相続税法21条の9)。
事業承継税制
後継者への自社株贈与・相続税を猶予・免除する制度(円滑化法)。
普通養子
養子縁組後も実親との親族関係が継続。両方から相続可能。
特別養子
実親との親族関係が終了する養子縁組(民法817条の9)。家裁審判が必要。
半血兄弟
親の片方のみ同じ兄弟。全血兄弟の1/2の相続分(民法900条4号但書)。
換価分割
遺産を売却して現金で分割する方法。不動産分割の典型解。
代償分割
特定の相続人が遺産を取得し、他の相続人に金銭等で代償する方法。
相続登記
不動産の所有権を相続人名義に変更する登記。2024年4月から3年以内に義務化。
準確定申告
被相続人の所得税申告。相続開始から4ヶ月以内(所得税法125条)。
仮払い制度
遺産分割前でも預金の一部を払い戻し可能な制度(民法909条の2)。上限150万円/金融機関。
団体信用生命保険(団信)
住宅ローン契約者が死亡した時に残債が消える保険。多くの住宅ローンに付帯。
不在者財産管理人
行方不明の相続人の財産を管理する人。家庭裁判所が選任。
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